【2021年10月】紅葉のR193冒険の旅day2
紅葉のR193冒険の旅,第2日です.
1.予定総崩れの雨
天気予報が悪い方に的中して午前4時頃からずっとこんな感じの雨。6800円の安テントでも浸水せず本当によかった...!
— ENDO (@mame_1410) 2021年10月30日
スケジュールの遅れ&路面状況悪化で続行困難のため雨が止む予報の9時までテントにこもって徳島駅まで35km引き返して帰還します。来年の新緑の頃にリベンジしよう! pic.twitter.com/JM9EFp2Hb8
あれだけ酷道R193を全線完走すると意気込んでいたのに,2日目の朝は非情にも雨の音で叩き起こされた.絶望.これだけの雨になると撤収作業も困難だ.幸い雨は9時にはやむらしいのでそれまでテント内でひたすら待機する.遅くとも朝8時には出発するという予定は大きく崩れ,ああなんという虚無タイムなのか・・・
テント内をよく見ると端の方が浸水していて,もう踏んだり蹴ったり.気温は8℃,体を濡らすと危ない.
朝メシ.
午前8時半,急に雨がやみ,急速な天候回復の兆し.だがなぜなのか,急いで出発の準備をする気が全く起きない.今から急いで撤収しても出発は10時頃になり,寄り道せず淡々とR193を南下すれば100km先の恵比寿浜キャンプ場には17時には到着できる.しかしキャンプ場に着くことだけを目標にして紅葉期の絶景国道を淡々と走りたいわけがない!初めて見る景色の感動は一回目しか味わえない.来年の新緑か紅葉の時期にリベンジすべきだ.かといって予定を全て諦めて徳島駅まで戻って輪行するのは勿体ない.
このときは自分でも悲しくなるほど優柔不断だった.
あらゆる考えが渦を巻き,一向に作業がはかどらない.
結局撤収完了したのは10時半.完走とかもう無理でした笑
とりあえずキャンプ場すぐそばの「観月茶屋」ですだち鶏天そばをいただく.
すっげえうまい!!!
この辺りに詳しい店主さんとの会話もあり,食事を終えると一気に考えがまとまっていい感じの案が出てきた.
「特に楽しみにしていた『大釜の滝』まで行って引き返す.大釜の滝以降は来年の新緑の時期にリベンジする.」それでいいんじゃない??
そうと決まれば(ここまでが長かった)行くぜ,大釜の滝!!!
2.絶景国道193
国道193号,息つく暇もないくらい絶景の連続でめちゃくちゃ楽しい道だった.
こんなに紅葉って美しくなるのか.片道10km(岳人の森~大釜の滝)でこんなに楽しませてくれる道は初めてだ.かなり趣向は違うけどビーナスラインとかそのレベルだと言ってもいいと思う笑
ツーリングマップルで見つけた時から面白そうな道だと思っていたし,四国山地のど真ん中を走るからかなり楽しみにしていたけど,それでも想像以上だった.
登山をせずに舗装された国道沿いから見られる景色だという点でもポイントが高すぎる.ではでは,そんな国道193号を写真中心で振り返っていこう.
昨日は暗くなっていて気付かなかったが,キャンプ場付近でもかなり色づきが進んでいる.行く手には絶景の予感!
景色がいいと疲労は一気に感じなくなる.標高980mの「土須峠」を貫く「雲早トンネル」に到着.
トンネルを抜けると雰囲気がガラッと変わるのは割とよくあるけれど,こういうのは本当に初めて見た.
トンネルが景色を切り取る様子,色づき始めの木々,カラフルな標識・・・
全てが調和してる,絶対にここでしか見られない景色だと思う.
雲早トンネル以南はもう絶景のオンパレード!!
緑,黄,赤のマーブル模様.紅葉ってここまで綺麗なのか...!!
大自然と極上の道路を独り占め.
「こういう道を走らせていただいてもいいのだろうか」
「こういう道を走らせていただいてもいいのだろうか」
「こういう道を走らせていただいてもいいのだろうか」
3.大釜の滝
楽しい時間はあっという間で,暫定ゴール地点の「大釜の滝」に到着.
これがまたとんでもない滝だったのだ・・・
突如看板が出てくるから見逃さない.
滝から落ちた水がくるっと弧を描いているのが最高に「えっち」ですよね・・・
滝の後に素掘りのトンネルを出してくるR193の演出力よ.
この先にどんな景色があるか,気になって気になって仕方ないのだが
ここで引き返すことにする.再訪度100%.
同じ道でも逆方向に走ると見える景色は大きく違ってくる.それもまた面白い.
雲早トンネルを過ぎた後はずっと下り坂なのであまり写真も撮らず淡々と走った.
徳島市に入るころには日も傾き,これまたいい感じに.
阿波踊り会館.ヤシの木が目立つ.
予定より1日早く,徳島駅にてゴール!!あとは自転車を載せられる高速バスで神戸三宮まで,2時間のバスの旅.走行距離は161.09km,獲得標高2320m.思い通りにいかない旅だったけど、振り返ると本当に充実してた。あの国道193号の紅葉を見られたのは忘れられない思い出になった。キャンプ場もいいところだった。やっぱり四国は楽しい。今度は部活のメンバーも連れて、来年の新緑の時期に必ず全線走破をリベンジしたい。