冒険の自転車(仮)

自転車旅・キャンプツーリングのあれこれ.

【2021年8月】越後山脈山籠もり【米沢→長野】day2

越後山脈山籠もりの旅,2日目です.柳津町を出発した後は、会津地方をジグザグに走り回って南会津町の奥地にある宿へ。秋田にいたころもアクセスが悪く一度も行けなかった会津地方,このタイミングで訪れることができて本当によかった!

 

 

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1.只見川に沿って

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朝7時,快晴!!文句なしの100点満点の目覚め!

 

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小さい頃の夏休み,夏休み田舎の祖母の家に泊まりに行った記憶がよみがえる感じ.

本当に素敵な宿だった.朝からノスタルジーがものすごい.

少し生活感がある(悪い意味ではないよ)のに,館内で一切人と出会わないからちょっと不思議な感じがした.

 

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昨日の夜は暗くて気づかなかったけど、丁寧に宿泊者の名前まで書いて歓迎してくれていた。本当にいい宿だったな・・・!

 

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夏の朝の温泉街の雰囲気も良くて,出発するのが惜しくなってしまう.

ちょっと温泉街を散策していると出発は8時過ぎになってしまった.

 

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国道252号,通称「六十里越雪り街道」

今回は福島~新潟の県境までは行かないけれど,県境の峠では6里が60里に感じられるほど険しいというのが由来だという.

会津柳津の温泉街を出るとすぐに,ダム湖のような雄大な只見川に沿った道が続く.

 

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日本屈指の豪雪地帯なので,スノーシェッドの連続だ!

 

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只見川沿いのストレートが超気持ちいい!

 

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急な崖のような斜面が、只見川沿いでは連続して現れる。この崖みたいな地形はアバランチ・シュートというらしい。

アバランチ・シュートavalanche chute)は、全層雪崩による侵食により岩盤が露出した幅の広い直線状で急傾斜の地形である。日本では、東北地方から近畿地方の積雪量の多い主に日本海側において、本地形が確認されている。特に、福島県西部から新潟県にかけての第三紀層で構成される標高1,000m前後の山地には、全層雪崩の侵食作用が卓越することによって形成された浅いU字型の横断面形をもつアバランチシュートが密に分布している

ja.wikipedia.org

 

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旅先では必ず見てしまうローカル地図.今回も面白い.

 

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この付近で採れるという「大塩天然炭酸水」を飲みながら,今後の見どころを確認する極上の時間・・・

 

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大変無知ながら,このポスターを見るまで運休が続いていた只見線廃線になってしまうのでは,と思っていた.全線開通に向かっていることが知れて嬉しい.日本屈指の山岳路線の只見線,いつか必ず乗りに行きたい.

2.会津探訪(前編)

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JR只見線から離れて国道400号に入ると,一気にローカル色が強くなり,日本の原風景を独り占め!自転車だからこそ感じられる,このゆっくりとした時間の流れ.

 

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会津,終わりゆく夏を追う旅

 

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東北の田舎の夏の終わりの景色,大好きだ・・・

 

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この看板,絶対に行けって言ってる.(残念ながら時間的に厳しい......)

旅の途中にも,予定していたルート以外に行きたいところが次々と出てくる.この瞬間が一番楽しかったりする.

 

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会津地方はとにかく湧き水が多い.

宿を出発してから,これ以外にも3つは湧き水の看板を目にした.

水を汲みに来た地元の方に汲んでも大丈夫か聞いてみると,「この水は保健所の検査も入っていて,1年は腐らない」らしい.

地元の方のお墨付きも得られたことだし,贅沢な無料天然水で宿に着くまで水には困らない!

 

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森清水を過ぎると,本格的なヒルクライムが始まる.

 

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ピークの舟鼻峠(965m)に到着!

会津高原の峠だけあって,標高は高め.只見川沿いからゆるやかに700mは上ってきたことになる.

 

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峠を越えると,南会津の中心部は突然現れる.ツルハの看板がこの風景に全く似合わない!笑

 

3.会津探訪(後編)

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山奥に突如現れる立派な「会津田島駅

浅草まで乗り換えなしの特急が乗り入れている.

秘境のイメージが強かった南会津だが,意外にも首都圏とのアクセスは良好.

栃木との県境にも近いし,東北というよりむしろ関東にいる感じがした.

 

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会津田島駅前のそば屋で,100%南会津町産のお蕎麦をいただいた.蕎麦の風味とコシが強烈で最高においしかった!

 

会津田島駅からは,いわゆる「南会津周遊道路」に入る.今回は時間の都合上,ちょうど半分しか走り切れない.

 

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会津の道は,本当にいいぞ.日本の原風景がどこまでも続いていく.また次の夏も,南会津周遊道路をはじめ,会津のいろいろな道を冒険したい.再訪度100%.

 

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国道289号沿いの,駒止峠(923m).1000m近い峠を越えるのも本日2回目で,結構足に疲労がたまってきた.キャンプツーリングだったらなおさら厳しかったかも.

 

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峠の下りには,雪国ならではの不思議空間スノーシェルター.関西というか西日本では一度も見ることがなかったので懐かしい.

 

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「道の駅 きらら289」にて.いろいろ旅をしていると,ヨーグルトも結構地域限定要素があって面白い.

 

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5時半にもなれば夕暮れを感じる.先月の四国横断キャンプツーリングよりも1時間は日が短くなった.一日の行程もほとんど終わり,夏の終わりを感じるちょっと寂しい瞬間だ.

 

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最後は,川沿いの緩やかな登りが身に染みる.

宿についた頃には走行距離115km獲得標高1586mで,キャンプツーリングでなくても結構な疲労感だった.

 

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南会津町檜枝岐村の境界付近の民家もほとんどない山奥で,ペンションの明かりが見えた時の安心感!!今日,そして明日お世話になる宿は「ペンション マドリード58」さん.名前は地名の「間通戸58」に由来するらしい.夫婦で経営されている温もりのある宿だった.

 

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1人なのにツインルームを使わせていたただいてもいいのか!!

今日も,例のウイルスの影響なのか,ほかに宿泊客は1組のみ.観光業界への影響が・・・

 

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昼ごはんとの差www

会津田島を過ぎてから,スーパーやコンビニがないので会津田島ヨークベニマル仕入れるしかなかった.キャンプなら食料調達が大変だったから,ホテルにしてよかった.

 

今日は「夏の終わり」を体いっぱいに味わう一日だった.

ずっと目をつけていた会津地方は,情緒を刺激されるような風景の連続で,この晴れた夏の終わりの日に走れて本当に良かった.

さて,明日は一大イベント

東北最高峰「燧ケ岳登山」

があるので21時には寝ることにしよう.