【2021年8月】越後山脈山籠もり【米沢→長野】day5
越後山脈山籠もり、5日目です。本日は南魚沼から三国峠を越えて群馬へ。高崎に宿を取り、この旅のグランドフィナーレとなる「渋峠」に備えます。一昨日の燧ケ岳登山、そして昨日の国道352号樹海ラインと、スーパービッグなイベント続きだったので、本日は明日に向けての箸休め的な一日になりました。
体力に余裕があったら十日町の方に行ってみたり、魚沼スカイラインを走ってみたり、いろいろやりたいことはあった。7時に起きてみると、山籠もり特有の重たい疲れが節々に残っていて、雨の可能性も高いのでチェックインぎりぎりまで居座る作戦へ変更。結局起きたのは9時半、コンビニで朝ごはんを食べて出発は10時半...笑
いろいろやり切った後の怠惰は嫌いじゃない。
さて、今日は翌日の渋峠のために高崎を目指すわけですが、驚くことに、新潟から群馬に抜けられる道は国道17号のみ。山が険しすぎるのかほかの道は全部新潟県側で途絶えている。面白いほどに他に道がなくて、工夫のしようがないw
2桁国道は交通量も多く風景や路面状況も単調で旅では避けるべき道の代表格だけど、本日ばかりは移動と割り切って淡々と走ろう。
ここは南魚沼市、米どころ新潟の中でも最高級のコシヒカリで有名だ。
2桁国道はつまらないといいながらも、田んぼの中を突っ切って快走する道は楽しかった。
せっかく南魚沼に来たので、なんかおいしいお米が味わえるようなお店がないかと探してみる。
「かま炊きめしやこめ太郎」にて、南魚沼産コシヒカリととんかつの定食!
もう山盛りのお米がキラキラ光ってる。日本一のコシヒカリ、美味しすぎる。
このお店の何がすごいって、店内から見えるこの景色。新潟成分が濃い。
田園風景から山間部へ。湯沢町に入ると山の景色ばかりになった。
本格的にヒルクライムが始まるが、勾配はせいぜい5~6%。二桁国道は足にやさしい。
移動と割り切れば、道幅も広いし勾配も緩いしいい選択かもしれない。
峠越えの最中、突如現れる、幅1kmはありそうな巨大建造物!
苗場プリンスホテルだ。完全にシーズンオフの今はまるで廃墟で、普通に怖いw
じわじわと登りは続き、標高は900mを超えこのまま峠越えか、と思っているといきなり町っぽいのが出てくるから面白い。この道路のすぐ右側は苗場スキー場。
三国峠の新潟側は、日本屈指のリゾート地を突っ切る面白い道だった。
標高1000m、三国トンネルまであと1km!さすがにここまでくると峠越えの風情が出てきた。越後と関東を結ぶ大動脈にふさわしい、立派な峠道。
何やら大規模工事中の三国トンネル。トンネルのすぐ上まで雲が迫っていた。
雨予報の中、よくここまで雨を回避できた。
トンネルの向こうは関東地方。歴史的な大移動の瞬間だ。
グンマー入国!
三国峠頂上付近、三坂大橋から眺めるどこまでも広がる樹海は圧巻だった!
群馬に入ってしばらくすると、ついに雨が降り出してしまった。
それも一瞬で水浸しになるくらいの走行困難な豪雨...
見事に雨雲にロックオンされてて笑うwww
さすがに走行困難なので、コンビニの軒下で30分くらい雨をやり過ごす。
雨は止んだが、他にも群馬県内あちこちに小さい雨雲の塊が大量発生しているようだ。
走りだせば、先ほどみたいに集中豪雨に遭う危険性が高まる。
高崎まであと45kmを自走するか、沼田駅から輪行するか。明日のことも考えて輪行するのが賢明な判断なんだろうけど、輪行に踏み切れないのは「米沢から長野まで一本の線で結びたい」という思いのせい。
輪行をしよう。
発車15分前まで散々迷ったけど、結局のところ高崎に着くのが遅くなって翌日の渋峠を万全のコンディションで迎えられないのは一番避けたい!
ホームに出たらまた強い雨が降り出した。
輪行を選ぶ判断は大正解だった。
こうして、雨を回避しつつも沼田~高崎という分断区間を残してしまった。
沼田から45分、とんでもない都会にワープしてしまったようだ。
高崎は大都会だ。駅と駅ビルの規模と、駅前の活気がさすが首都圏。
高崎駅は、北陸新幹線と上越新幹線、上越線、八高線、高崎線、信越線、上信線が合流する北関東随一の交通の要衝。グンマー普通に都会すぎてびびった。
そして、クソ暑い!!!夜8時なのに,31℃!!!
熱帯夜とかいうそういうレベルじゃなかった。日中の31℃とは違って、モワッとして輪行解除しただけで汗だくになって不快指数が高すぎる!
今回の旅で三度目のOYOホテル。最安値を探すと自然に行き着く笑
休息日といいつつも、獲得標高はしっかり1000mをオーバーして「山籠もり」の名に負けないようにした笑
明日は日本国道最高地点、標高2172m、渋峠にアタックだ!
旅の最後に渋峠を持ってこれたのは我ながら計画が上手いと思う。