冒険の自転車(仮)

自転車旅・キャンプツーリングのあれこれ.

【2021年7月】四国横断キャンプツーリング【徳島~足摺岬】day4

四国横断キャンプツーリング,第4日です.

 

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1.本日の予定を決めよう

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キャンプツーリングも4日目になると,朝起きた時のこの景色にも慣れてくる.

足摺岬に行くには急がないといけないのに,標高が高く快適な気温だったから6時半前までぐっすり寝てしまった.

 

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朝のキャンプ場の清々しさは何度味わっても最高!

 

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朝ごはんはゆるキャン△でおなじみのカレーめん.

 

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出発は8時40分になってしまった.自転車にまたがると,テント生活ならではの取り切れてない疲れを若干感じた.

 

さて本日の予定は・・・

最後の清流四万十川,そして足摺岬へ!!!

 

っておいおい,どう考えても時間が足りない!!

キャンプ場からR439と四万十川沿いをたどって足摺岬まで約155km!

宿泊場所は...?夜遅くにキャンプするわけにもいかない(というか足摺岬付近にキャンプ場がない)から足摺岬ユースホステル??

そもそも足摺岬から中村まで45kmあるから,今日足摺岬に泊まったとすると午後6時までには神戸に帰らないといけない明日の予定がだいぶきつくなってしまう.

 

今までのちょっとした遅れが後半で一気に響いてきた.

まあまあ,めちゃくちゃ楽しい旅路だったから一切問題はない!

多少時間が押していても,目の前にある見どころに時間を割いてじっくり楽しむのが自分の旅のスタイル.

 

↓いろいろ迷った結果,このような計画で行くことにした.

実行できたかどうかは別にして()

 

2.酷道439はエンターテインメント

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計画も立ったことなので,R439をひたすら進む.

基本,このような鬱蒼とした1車線の道を行くのだが・・・

 

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油断していると清流に心を奪われる!

 

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酷道サイクリングは楽しい!!

 

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川沿いを走る道は一番好きなタイプ.

特に鬱蒼とした森の中から清流が見えた時の感動はヤバい.

(この旅では3日間ずっと清流を見てたから感覚が麻痺してたけど,改めて今写真を見返すとエメラルドグリーンの川がそこら中で見られるなんて四国以外ではあり得ない.ああ四国行きたい・・・)

 

 

こんな感じで,R439の津野町四万十川合流点の40kmの区間はめちゃくちゃ楽しい道だった.こういう道を40kmも楽しませてくれるから,さすがCycling Island SHIKOKU.

 

↓画面酔い注意

 

3.最後の清流四万十川(前編)

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ついに,四万十川に合流した!!スタート地点の徳島からの距離も300kmを超え,四国のラスボス的な存在.

秋田に住んでいたころには,踏み入れることになるとは決して思わなかった世界だ.

本流にダムがない「最後の清流」四万十川は,人と自然が調和するいろいろな景色を見せてくれる.名物の沈下橋はもう少し下流の方に数多くあるらしい.

 

 

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四万十川最大の中州(後ろの田んぼまで含めて全部).

これは言われるまで中州だと気づかない笑

 

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道の駅「四万十とおわ」にてお昼ご飯にする.四万十川の天然うなぎや,四万十栗など色々な特産品が並ぶ.

 

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レストランに入ってみると,幸運にも日曜限定の「四万十流域ランチバイキング」がやっていた!四万十川の名産中心の料理20品目が1300円で食べ放題!!

 

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テラス席からは四万十川を眺めることができて,なんかもう1000円ちょっとで体験させてもらっていいことではないと思います()

 

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道の駅のロゴもすごいお洒落.ここは間違いなく四国で一番充実した道の駅だった.

 

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食後にこれを飲んだら,30分くらいずっと口の中がしびれていた笑笑

 

4.最後の清流四万十川(後編)

道の駅を出発してからは,沈下橋が連続する四万十川の核心部分へ.

60あまりあるという沈下橋は,眺めているだけで心が癒される.

 

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これぞ人と自然が調和する究極の風景!

写真の右側には橋から飛び込んだり泳いだりする小中学生くらいの集団がいる.

ここには四万十川を中心とするゆるやかな時間の流れがあった.

 

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眺めるだけでなく,実際に渡ってみると全身がゾクゾクするような感動を味わえる.

四万十川のど真ん中,橋の中央付近から眺めると,川に吸い込まれそうになってくる.

付近の人たちにとってはこの景色が日常だと思うと,羨ましくて羨ましくて仕方がなかった.

四万十川ベスト沈下橋は,この「長生(ながおい)沈下橋」に決定!

 

 

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2016年にできた,ツーリングマップル(2016)には載っていない新しい道の駅があったので寄ってみると,ここでもまたとんでもないものを目にしてしまう・・・

 

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四万十川天然うなぎ飯(川エビ付き)が割引で400円!!!

相場が崩壊してやがる!!!多分もう一生こんな値段でうなぎは食べらることはないと思う.

 

さて,ここからは「四万十川キャンプ場」までゆるやかな下り基調の道を40kmなのだが,実は昼ごはんを食べてから,体が(特に足が)鉛のように重い.四万十川に沿ってわずかに下っているはずなのに,20km/h出すのもしんどい.沈下橋を見ても吹き飛ばない疲労って一体・・・!?

昼ご飯を食べ終わったあたりから,翌朝早朝に出て足摺岬に行く計画は無理だと分かった.誰だあんなに無謀すぎる計画思いついたヤツは!笑笑

 

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疲れた体に鞭打ちながら,沈下橋を見つけては何往復かするという楽しい遊びをしていた.

 

 

しかしキャンプ場まで30kmを切ったあたりからがまさに地獄だった.平地を時速15km/hくらいで,ママチャリに抜かれるようなペースで走っていた.キャンプツーリングの中で少しずつ蓄積していった疲れが一気に押し寄せた感じだった.

心の中では,沈下橋もういいから早くゴールさせてくれ・・・!!

 

 

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四万十川左岸沿いの道はところどころ狭い.

平地を40km走るのに3時間もかかったから,もう7時前になってしまい暗さが不安をあおる.

 

 

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キャンプ場付近の赤い橋が見えた時にはもう泣きそうだった.

四国横断の旅は,一応ここでゴールだ!!!

5.キャンプ場にて

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本日のキャンプ場は「四万十川キャンプ場」

四万十川の看板を背負ったような名前のキャンプ場は,河川敷にあり,四万十市中心市街地から2kmで,予約不要・無料.

神のようなキャンプ場なのだが,この日ばかりはホテルに泊まりたかった笑笑

体力ゲージ残り5%くらいの体で設営をし,荷物を下ろしたとはいえ温泉までさらに走らないといけない.

 

 

設営し終わるとちょっと復活したため,市街地にある銭湯ではなく12㎞先の四万十川河口付近にある温泉まで行くことにした.

 

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このときの自分には四万十市政令指定都市並みの都会に感じられた.

徳島を3日前に出発してからここまで,道の駅や小さなスーパーはあっても,こういう大きな施設は一軒もなかった.

明るい街の光が完全にエンディングモードだ.

4日間の四国横断の旅も,ついに終わってしまう.

達成感という一言では到底片付けられないくらい,いろんな景色を見ることができた.

 

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温泉についた時にはこれ以上ないくらいほっとした.閉店間際で30分くらいしか浴室にはいられなかったが,やっぱり旅の終わりは温泉に限る.

温泉で一気にパワーがみなぎり,足摺岬いけるのではなんて思ったけど,帰り道3kmくらい走ってみるとこれは無理しちゃアカンやつだと気づかされる笑

 

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夜の渡川大橋が美しい・・・

 

四万十川河口の温泉からふらふらとキャンプ場に帰ってきたら,もう24時近かった.

明日はすぐそこの中村駅から特急と新幹線を乗り継いで帰るだけだ.

夜ご飯は適当にコンビニで済ませ,テント内に入ったら一気に緊張感が抜けて一瞬で意識が闇に落ちた.