冒険の自転車(仮)

自転車旅・キャンプツーリングのあれこれ.

【2021年8月】越後山脈山籠もり【米沢→長野】day3

越後山脈山籠もり,3日目です.本日は待ちに待った燧ケ岳登山!登山口までのアクセスは,もちろん自転車で.自転車でのヒルクライムと登山の組み合わせはもう最高ですね...!あまり難しい山だと自転車と組み合わせるのは困難ですが,今回の燧ケ岳はちょうどいい感じの手ごたえでした.

 

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本日の行程.宿を拠点に燧ケ岳ピストン

 

1.御池登山口までヒルクライム

燧ケ岳登山というビッグイベントの日なので,5時過ぎには起きた.

ただでさえ自分以外に宿泊客が見当たらないのに,朝早くとなると宿の中は物音ひとつしない不思議な空間だった.

会津田島駅付近のヨークベニマルで買った朝ごはんを済ませ,出発の準備完了.

 

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宿の中は時間が止まってるみたいだった.これから燧ケ岳登山という冒険に出る!

 

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5時50分,出発.100点満点の青空だった.

檜枝岐村中心部までは,川に沿った緩やかな上り坂が15kmほど続いた.村の中心部を過ぎると,ある地点から一気に勾配を増して尾瀬に向かって標高を稼いでいく.

 

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出発してすぐ見つけたきれいな川.こういうのは必ず撮ってしまう.

 

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屏風岩

 

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ついに福島県の最奥地,檜枝岐村へ!ここからは尾瀬国立公園の聖域だ!と言わんばかりの謎のタワー(?)が目立つ.福島県どころか,東北の最奥地感がプンプン漂うこの地にいつかは行きたかった.秋田で自転車を始めてから約7年,夢がまた一つかなった.

 

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檜枝岐村のメインストリート

村の中心部を抜けると,すぐさま大自然の中に突入.

 

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「橅坂の清水」
ツーリングマップルには名水のマークで示されていたが,想像していた水汲み場的なのではなかった.多分飲めるんだと思う(適当)

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 青と緑が濃い!!!

自然の緑が濃すぎて,山に入る前から登山した気になってきた!

 

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今日は左へ,明日は直進して樹海ラインへ.尾瀬という日本を代表する山岳地帯のど真ん中の,大きな分岐に立っている.こんなにワクワクさせてくれる看板ってほかにある??

 

2.燧ケ岳登山(前編)

8時ちょうど,標高1500m,御池駐車場に到着!勾配は急すぎず,登山の準備運動らしい気持ちいいヒルクライムだった.

 

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御池登山口には売店やトイレがあって整備されている.

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登山口で自転車はアウェーな感じw

 

トイレなど身支度を済ませ,8時20分に入山.

ここからは自転車ではなく登山の世界に突入する.

夏山で晴れの予報とはいえ,標高2000mを超える登山は今回が初めて.

絶対に無理はせず,くれぐれも安全第一で進みたい.

とはいいつつも,東北・北海道最高峰から見えるのはどんな景色なのか,ワクワクが止まらない!!

 

 

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山頂までは4.5km!4.5kmを長いとみるか,短いとみるか...!?

 

改めて,今回登る燧ケ岳(御池コース)の概要をおさらいしてみる.

燧ケ岳

標高:2356m(東北・北海道最高峰)

距離:8.5km

獲得標高:1012m↑ 1012m↓

コースタイム 登り3時間50分 下り3時間10分 計7時間

 

来た道を引き返すピストンコースで,コース全体としては,急な登りと景色が開けた平坦な湿原地帯を交互に繰り返すのが大きな特徴.特に,湿原の先に堂々とそびえる山頂の姿は圧巻.欲を言えば尾瀬沼側に降りたかったけど残念ながら日帰りでは時間が足りない......

 

では登山開始!!

 

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チョコレートフォンデュ

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ほぼ垂直

登山口から10分も歩くと,いきなり燧ケ岳の洗礼を浴びることになった.

強烈なぬかるみと急すぎる岩場.

最近全く雨が降っていないのに地面がドロドロなのは上に湿原があるからなのか??

序盤だから体力は余っているけど滑る滑る.早くもSPDシューズのまま登り始めたことを後悔し始める......w

 

 

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池塘がきれい

岩場を乗り越えると歩きやすい木道が現れ,景色も開けた.

3つある急登区間のうち1つはなんとかこれでクリアしたことになる.

まだ山頂は見えないけど,ずいぶん気持ちが楽になった.

 

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第2の急登区間が始まった.ほぼ垂直の登りが延々と続く.

再びぐいぐいと登り始める.

途中,血らしき赤い液体で染まった岩があってぞわぞわした(写真は伏せておきます)

あれは一体何だったのか・・・

 

2つ目の急登区間をクリアすると,いよいよ山頂が姿を現す!

 

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これが東北・北海道最高峰2356mの姿!!

先の見えない岩場から山頂が見えた時の感動といったら・・・泣けてしまう.

 

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360°どこを切り取っても絶景にしかならない・・・!

こんな経験は自転車だけではできない.登山ってすごい.

 

 

湿原を抜けると,またまた黙々と登り続けることになった.今までとは違って,標高2000mを超えてくると森林限界らしくなり,景色が開ける分気持ち的には楽だった.

高山病というほどではないが,ちょっとペースを上げたりすると心拍数がなかなか元に戻らないような感じがした.これが空気の薄さってやつか.

 

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先ほどの湿原があんなに遠くに・・・

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写真でも伝わる,この急斜面

3.燧ケ岳登山(後編)

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山頂!?

それっぽい予兆もなく,いきなり現れた.

燧ケ岳登頂・・・!?

 

にはまだちょっと早い.燧ケ岳には2つのピークがあって最初にたどり着くのは標高2346mの俎嵓(まないたぐら). 

標高2356mの真の山頂柴安嵓(しばやすぐら)

にはさらに30分くらいの山歩きが必要だった.

 

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向こうに見える柴安嵓に行かないと,東北・北海道最高峰制覇にはならない!

 

 

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雄大すぎて距離感覚がバグりそうww

 

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下から見ると迫力がすごいが,実際のところ15分くらいで登り切ってしまった,

 

 

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真の山頂,柴安嵓に到達 標高2356m!!

ここが東北・北海道の最高地点だ!!!

 

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みんな美味しそうにインスタント麺食べてる!

登山をするのにガスバーナーを忘れたのが悔やまれる・・・

 

標高2356mの世界を少しでも長く味わおうと,山頂に長居しすぎてしまった.

(奇跡的に電波がつながる1m四方くらいの場所を発見したせいでもある笑)

気が付いたらガスがかかりはじめてきた.

 

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俎嵓に戻ってきたころには,時折視界が真っ白.

山頂エリアに何だかんだで2時間も居座っていた.標高が高いというだけで味わえる最高の非日常感,いつまでも味わっていたかった.

時刻は14時前,山頂に残る登山者の数も少なくなってきたので,本格的に下山を始めた.この下山が本当に死ぬほどきつかった.

 

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10時頃はちょっと雲が見えてきたというくらいの天気だったのに,正午頃にはガスがかかりはじめ,14時過ぎにはこのありさま.改めて,山の天気って怖い.

 

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基本的には一本道だから道迷いのリスクは少ないけれど,ここまで視界が遮られると不安に駆られて仕方なかった.そして何よりも圧倒的カロリー不足だった.

 

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朝ごはんと補給食合わせてこれだけ.1600kcalくらい.登山口まで2時間の走行,7時間の登山として必要なカロリーは超大雑把に考えて400(自転車)x2+300(登山)x7=2900kcal!?ヤバすぎる.

圧倒的カロリー不足!!

 

自転車では,いくら山奥を走るといっても7時間も食べ物はおろか飲み物さえも入手できない環境に遭遇することはなかった.どこかで補給できるのではないかと無意識に思ってしまっていたのか??

7時間の山歩きで必要なカロリーを完全に見誤ってしまった.昼ごはんを食べ終わった時点でまだ少し空腹だったくらいだから,今や完全に空腹の向こう側で,「気持ち」だけで歩いていた.こんな山奥でハンガーノックで行動不能になったら本気でヤバい.頼む,自分の体,なんとか持ってくれ・・・!

 

 

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ハンガーノック寸前でフラフラになりながらも,なんとか登山口に戻ってくることができた.生きた心地のしない下山だった.でももう大丈夫.山の駅で食べ物が買える.

 

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生き返る~~~!!!大勝利!!!

 

燧ケ岳登山の反省

・山歩きに必要なエネルギー量を正しく計算しよう

SPDシューズではなく登山靴を履こう

 

4.登山後の癒しタイム

後は来た道を降りて温泉に入り,宿に戻るだけ.

synapse自慢の油圧ディスクブレーキがしっかりと効いた下り坂は本当に快適だった.

位置エネルギーに身を任せて,必要なのはブレーキのタッチのみ.

登山の下りもこうだったらいいのに(切実)

 

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「燧の湯」は源泉かけ流しの極上の硫黄泉.

登山で消費した色々なエネルギーがぐんぐんチャージされるようなすごいお湯だった.
館内に売店はなく,国立公園内のためゴミ箱も置いていない.
純粋に温泉を楽しむところといった感じだった.

 

 

檜枝岐村では,すべての商店・飲食店が17時に閉まるから,少々財布に響くが宿で夕食をいただくことにした.

 

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地元の野菜や福島名物をふんだんに使った美味しすぎる夕食!!
ボリュームも満点で登山後の体に染み渡る.

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柳津で名物の粟まんじゅうを食べ損ねた話をしたら,食後にどこからか出してきてくれた.
本当にありがとうございます・・・!!

本日も他に宿泊客がいなかったので,宿のオーナーさん夫妻が夕食にご一緒してくれた.今回の旅のことなどを話しながら,明日この宿を離れたくなくなるくらい最高すぎる時間だった.

ヒルクライムをして,登山をして,温泉に入って,宿で豪華な夕飯を食べる.

こんな最高なことがあってもいいのだろうか・・・