冒険の自転車(仮)

自転車旅・キャンプツーリングのあれこれ.

【2021年7月】四国横断キャンプツーリング【徳島~足摺岬】day4

四国横断キャンプツーリング,第4日です.

 

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1.本日の予定を決めよう

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キャンプツーリングも4日目になると,朝起きた時のこの景色にも慣れてくる.

足摺岬に行くには急がないといけないのに,標高が高く快適な気温だったから6時半前までぐっすり寝てしまった.

 

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朝のキャンプ場の清々しさは何度味わっても最高!

 

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朝ごはんはゆるキャン△でおなじみのカレーめん.

 

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出発は8時40分になってしまった.自転車にまたがると,テント生活ならではの取り切れてない疲れを若干感じた.

 

さて本日の予定は・・・

最後の清流四万十川,そして足摺岬へ!!!

 

っておいおい,どう考えても時間が足りない!!

キャンプ場からR439と四万十川沿いをたどって足摺岬まで約155km!

宿泊場所は...?夜遅くにキャンプするわけにもいかない(というか足摺岬付近にキャンプ場がない)から足摺岬ユースホステル??

そもそも足摺岬から中村まで45kmあるから,今日足摺岬に泊まったとすると午後6時までには神戸に帰らないといけない明日の予定がだいぶきつくなってしまう.

 

今までのちょっとした遅れが後半で一気に響いてきた.

まあまあ,めちゃくちゃ楽しい旅路だったから一切問題はない!

多少時間が押していても,目の前にある見どころに時間を割いてじっくり楽しむのが自分の旅のスタイル.

 

↓いろいろ迷った結果,このような計画で行くことにした.

実行できたかどうかは別にして()

 

2.酷道439はエンターテインメント

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計画も立ったことなので,R439をひたすら進む.

基本,このような鬱蒼とした1車線の道を行くのだが・・・

 

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油断していると清流に心を奪われる!

 

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酷道サイクリングは楽しい!!

 

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川沿いを走る道は一番好きなタイプ.

特に鬱蒼とした森の中から清流が見えた時の感動はヤバい.

(この旅では3日間ずっと清流を見てたから感覚が麻痺してたけど,改めて今写真を見返すとエメラルドグリーンの川がそこら中で見られるなんて四国以外ではあり得ない.ああ四国行きたい・・・)

 

 

こんな感じで,R439の津野町四万十川合流点の40kmの区間はめちゃくちゃ楽しい道だった.こういう道を40kmも楽しませてくれるから,さすがCycling Island SHIKOKU.

 

↓画面酔い注意

 

3.最後の清流四万十川(前編)

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ついに,四万十川に合流した!!スタート地点の徳島からの距離も300kmを超え,四国のラスボス的な存在.

秋田に住んでいたころには,踏み入れることになるとは決して思わなかった世界だ.

本流にダムがない「最後の清流」四万十川は,人と自然が調和するいろいろな景色を見せてくれる.名物の沈下橋はもう少し下流の方に数多くあるらしい.

 

 

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四万十川最大の中州(後ろの田んぼまで含めて全部).

これは言われるまで中州だと気づかない笑

 

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道の駅「四万十とおわ」にてお昼ご飯にする.四万十川の天然うなぎや,四万十栗など色々な特産品が並ぶ.

 

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レストランに入ってみると,幸運にも日曜限定の「四万十流域ランチバイキング」がやっていた!四万十川の名産中心の料理20品目が1300円で食べ放題!!

 

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テラス席からは四万十川を眺めることができて,なんかもう1000円ちょっとで体験させてもらっていいことではないと思います()

 

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道の駅のロゴもすごいお洒落.ここは間違いなく四国で一番充実した道の駅だった.

 

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食後にこれを飲んだら,30分くらいずっと口の中がしびれていた笑笑

 

4.最後の清流四万十川(後編)

道の駅を出発してからは,沈下橋が連続する四万十川の核心部分へ.

60あまりあるという沈下橋は,眺めているだけで心が癒される.

 

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これぞ人と自然が調和する究極の風景!

写真の右側には橋から飛び込んだり泳いだりする小中学生くらいの集団がいる.

ここには四万十川を中心とするゆるやかな時間の流れがあった.

 

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眺めるだけでなく,実際に渡ってみると全身がゾクゾクするような感動を味わえる.

四万十川のど真ん中,橋の中央付近から眺めると,川に吸い込まれそうになってくる.

付近の人たちにとってはこの景色が日常だと思うと,羨ましくて羨ましくて仕方がなかった.

四万十川ベスト沈下橋は,この「長生(ながおい)沈下橋」に決定!

 

 

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2016年にできた,ツーリングマップル(2016)には載っていない新しい道の駅があったので寄ってみると,ここでもまたとんでもないものを目にしてしまう・・・

 

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四万十川天然うなぎ飯(川エビ付き)が割引で400円!!!

相場が崩壊してやがる!!!多分もう一生こんな値段でうなぎは食べらることはないと思う.

 

さて,ここからは「四万十川キャンプ場」までゆるやかな下り基調の道を40kmなのだが,実は昼ごはんを食べてから,体が(特に足が)鉛のように重い.四万十川に沿ってわずかに下っているはずなのに,20km/h出すのもしんどい.沈下橋を見ても吹き飛ばない疲労って一体・・・!?

昼ご飯を食べ終わったあたりから,翌朝早朝に出て足摺岬に行く計画は無理だと分かった.誰だあんなに無謀すぎる計画思いついたヤツは!笑笑

 

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疲れた体に鞭打ちながら,沈下橋を見つけては何往復かするという楽しい遊びをしていた.

 

 

しかしキャンプ場まで30kmを切ったあたりからがまさに地獄だった.平地を時速15km/hくらいで,ママチャリに抜かれるようなペースで走っていた.キャンプツーリングの中で少しずつ蓄積していった疲れが一気に押し寄せた感じだった.

心の中では,沈下橋もういいから早くゴールさせてくれ・・・!!

 

 

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四万十川左岸沿いの道はところどころ狭い.

平地を40km走るのに3時間もかかったから,もう7時前になってしまい暗さが不安をあおる.

 

 

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キャンプ場付近の赤い橋が見えた時にはもう泣きそうだった.

四国横断の旅は,一応ここでゴールだ!!!

5.キャンプ場にて

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本日のキャンプ場は「四万十川キャンプ場」

四万十川の看板を背負ったような名前のキャンプ場は,河川敷にあり,四万十市中心市街地から2kmで,予約不要・無料.

神のようなキャンプ場なのだが,この日ばかりはホテルに泊まりたかった笑笑

体力ゲージ残り5%くらいの体で設営をし,荷物を下ろしたとはいえ温泉までさらに走らないといけない.

 

 

設営し終わるとちょっと復活したため,市街地にある銭湯ではなく12㎞先の四万十川河口付近にある温泉まで行くことにした.

 

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このときの自分には四万十市政令指定都市並みの都会に感じられた.

徳島を3日前に出発してからここまで,道の駅や小さなスーパーはあっても,こういう大きな施設は一軒もなかった.

明るい街の光が完全にエンディングモードだ.

4日間の四国横断の旅も,ついに終わってしまう.

達成感という一言では到底片付けられないくらい,いろんな景色を見ることができた.

 

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温泉についた時にはこれ以上ないくらいほっとした.閉店間際で30分くらいしか浴室にはいられなかったが,やっぱり旅の終わりは温泉に限る.

温泉で一気にパワーがみなぎり,足摺岬いけるのではなんて思ったけど,帰り道3kmくらい走ってみるとこれは無理しちゃアカンやつだと気づかされる笑

 

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夜の渡川大橋が美しい・・・

 

四万十川河口の温泉からふらふらとキャンプ場に帰ってきたら,もう24時近かった.

明日はすぐそこの中村駅から特急と新幹線を乗り継いで帰るだけだ.

夜ご飯は適当にコンビニで済ませ,テント内に入ったら一気に緊張感が抜けて一瞬で意識が闇に落ちた.

 

【2021年8月】越後山脈山籠もり【米沢→長野】day2

越後山脈山籠もりの旅,2日目です.柳津町を出発した後は、会津地方をジグザグに走り回って南会津町の奥地にある宿へ。秋田にいたころもアクセスが悪く一度も行けなかった会津地方,このタイミングで訪れることができて本当によかった!

 

 

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1.只見川に沿って

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朝7時,快晴!!文句なしの100点満点の目覚め!

 

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小さい頃の夏休み,夏休み田舎の祖母の家に泊まりに行った記憶がよみがえる感じ.

本当に素敵な宿だった.朝からノスタルジーがものすごい.

少し生活感がある(悪い意味ではないよ)のに,館内で一切人と出会わないからちょっと不思議な感じがした.

 

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昨日の夜は暗くて気づかなかったけど、丁寧に宿泊者の名前まで書いて歓迎してくれていた。本当にいい宿だったな・・・!

 

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夏の朝の温泉街の雰囲気も良くて,出発するのが惜しくなってしまう.

ちょっと温泉街を散策していると出発は8時過ぎになってしまった.

 

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国道252号,通称「六十里越雪り街道」

今回は福島~新潟の県境までは行かないけれど,県境の峠では6里が60里に感じられるほど険しいというのが由来だという.

会津柳津の温泉街を出るとすぐに,ダム湖のような雄大な只見川に沿った道が続く.

 

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日本屈指の豪雪地帯なので,スノーシェッドの連続だ!

 

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只見川沿いのストレートが超気持ちいい!

 

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急な崖のような斜面が、只見川沿いでは連続して現れる。この崖みたいな地形はアバランチ・シュートというらしい。

アバランチ・シュートavalanche chute)は、全層雪崩による侵食により岩盤が露出した幅の広い直線状で急傾斜の地形である。日本では、東北地方から近畿地方の積雪量の多い主に日本海側において、本地形が確認されている。特に、福島県西部から新潟県にかけての第三紀層で構成される標高1,000m前後の山地には、全層雪崩の侵食作用が卓越することによって形成された浅いU字型の横断面形をもつアバランチシュートが密に分布している

ja.wikipedia.org

 

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旅先では必ず見てしまうローカル地図.今回も面白い.

 

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この付近で採れるという「大塩天然炭酸水」を飲みながら,今後の見どころを確認する極上の時間・・・

 

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大変無知ながら,このポスターを見るまで運休が続いていた只見線廃線になってしまうのでは,と思っていた.全線開通に向かっていることが知れて嬉しい.日本屈指の山岳路線の只見線,いつか必ず乗りに行きたい.

2.会津探訪(前編)

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JR只見線から離れて国道400号に入ると,一気にローカル色が強くなり,日本の原風景を独り占め!自転車だからこそ感じられる,このゆっくりとした時間の流れ.

 

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会津,終わりゆく夏を追う旅

 

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東北の田舎の夏の終わりの景色,大好きだ・・・

 

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この看板,絶対に行けって言ってる.(残念ながら時間的に厳しい......)

旅の途中にも,予定していたルート以外に行きたいところが次々と出てくる.この瞬間が一番楽しかったりする.

 

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会津地方はとにかく湧き水が多い.

宿を出発してから,これ以外にも3つは湧き水の看板を目にした.

水を汲みに来た地元の方に汲んでも大丈夫か聞いてみると,「この水は保健所の検査も入っていて,1年は腐らない」らしい.

地元の方のお墨付きも得られたことだし,贅沢な無料天然水で宿に着くまで水には困らない!

 

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森清水を過ぎると,本格的なヒルクライムが始まる.

 

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ピークの舟鼻峠(965m)に到着!

会津高原の峠だけあって,標高は高め.只見川沿いからゆるやかに700mは上ってきたことになる.

 

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峠を越えると,南会津の中心部は突然現れる.ツルハの看板がこの風景に全く似合わない!笑

 

3.会津探訪(後編)

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山奥に突如現れる立派な「会津田島駅

浅草まで乗り換えなしの特急が乗り入れている.

秘境のイメージが強かった南会津だが,意外にも首都圏とのアクセスは良好.

栃木との県境にも近いし,東北というよりむしろ関東にいる感じがした.

 

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会津田島駅前のそば屋で,100%南会津町産のお蕎麦をいただいた.蕎麦の風味とコシが強烈で最高においしかった!

 

会津田島駅からは,いわゆる「南会津周遊道路」に入る.今回は時間の都合上,ちょうど半分しか走り切れない.

 

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会津の道は,本当にいいぞ.日本の原風景がどこまでも続いていく.また次の夏も,南会津周遊道路をはじめ,会津のいろいろな道を冒険したい.再訪度100%.

 

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国道289号沿いの,駒止峠(923m).1000m近い峠を越えるのも本日2回目で,結構足に疲労がたまってきた.キャンプツーリングだったらなおさら厳しかったかも.

 

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峠の下りには,雪国ならではの不思議空間スノーシェルター.関西というか西日本では一度も見ることがなかったので懐かしい.

 

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「道の駅 きらら289」にて.いろいろ旅をしていると,ヨーグルトも結構地域限定要素があって面白い.

 

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5時半にもなれば夕暮れを感じる.先月の四国横断キャンプツーリングよりも1時間は日が短くなった.一日の行程もほとんど終わり,夏の終わりを感じるちょっと寂しい瞬間だ.

 

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最後は,川沿いの緩やかな登りが身に染みる.

宿についた頃には走行距離115km獲得標高1586mで,キャンプツーリングでなくても結構な疲労感だった.

 

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南会津町檜枝岐村の境界付近の民家もほとんどない山奥で,ペンションの明かりが見えた時の安心感!!今日,そして明日お世話になる宿は「ペンション マドリード58」さん.名前は地名の「間通戸58」に由来するらしい.夫婦で経営されている温もりのある宿だった.

 

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1人なのにツインルームを使わせていたただいてもいいのか!!

今日も,例のウイルスの影響なのか,ほかに宿泊客は1組のみ.観光業界への影響が・・・

 

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昼ごはんとの差www

会津田島を過ぎてから,スーパーやコンビニがないので会津田島ヨークベニマル仕入れるしかなかった.キャンプなら食料調達が大変だったから,ホテルにしてよかった.

 

今日は「夏の終わり」を体いっぱいに味わう一日だった.

ずっと目をつけていた会津地方は,情緒を刺激されるような風景の連続で,この晴れた夏の終わりの日に走れて本当に良かった.

さて,明日は一大イベント

東北最高峰「燧ケ岳登山」

があるので21時には寝ることにしよう.



【2021年8月】越後山脈山籠もり【米沢→長野】day1

0.旅のきっかけ

神戸から秋田への帰省では,道中のいろいろな県を旅しながら帰るのが恒例だ.去年は岐阜から秋田を3泊4日で走ったりした.今年の帰省往路は8月上旬~中旬の長雨のため輪行が中心になってしまった.神戸への復路こそは,じっくり自転車で旅をしながら帰りたい.

 

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〈米沢~長野〉

会津地方探訪

・燧ケ岳登山

国道352号樹海ライン

渋峠

 

神戸からはもちろん,秋田からもアクセスの便が悪く,時間のある大学の夏休みの今じっくり旅したいエリア.特に福島県の左下は東北の最奥地という感じがして高校時代からずっと行きたかった.樹海ラインは深い自然に閉ざされた,日本で一番冬季閉鎖解除の遅い伝説の道.日本国道最高点,渋峠は自転車乗りなら一度は必ず上りたい.長野駅をゴールにすれば特急しなの×東海道新幹線の乗継割引が効いて金銭的にも時間的にも楽に神戸まで帰れる.ここまで詰め込んで大丈夫かというくらい完璧な欲張りセットが出来上がった!

(※帰省前に新型コロナワクチン接種済で,帰省復路の旅も三密を避けて基本的に一人で行動しています.)

 

1.輪行で米沢へ

秋田駅8時09分発の普通新庄行きで,終点新庄まで.11時17分発の山形新幹線に乗り換え,米沢駅には12時38分の到着.隣の県(とはいってもかなり端っこ)に行くのに新幹線使っても午前中いっぱいかかってしまう.東北は広い.

 

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最近新しく整備された秋田駅西口.帰省の終わりは,新しい旅の始まりだった.

キャンプツーリングで宿代を抑えたいところだが,今回は7日間ずっと山岳コースを走るためホテルを取り写真の通り軽快なバイクパッキングで臨んだ.

 

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帰省往路でお世話になった学生の味方,青春18きっぷを本日で使い切った.

入場の印には「豊橋」「新潟」「青森」「青森」「秋田」の文字.8月前半はずっと天気が悪く,自転車はほんの一部(神戸→伊勢→豊橋)しか乗れなかったばかりか,長野駅で大雨のため普通電車全線運休を食らい新幹線で移動した苦い思い出が・・・

余力があったら帰省往路もブログに残したい.

 

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18きっぱーには評判の悪い,701系電車.

今回ももれなく新庄まで2時間半ロングシートだった.

 

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ガラス張りでお洒落な新庄駅

 

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新庄~米沢の普通電車の接続があまりに悪く,山形新幹線に課金.

新幹線(というより在来線特急列車)でも80分もかかる.

 

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秋田駅出発から4時間,米沢駅に到着!ここから7日間かけて長野を目指す!

6泊7日の自転車旅はこの時点では過去最長.

 

3.米沢→大峠トンネル→会津柳津

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コース概要はこちら.

 

ちょうどお昼時なので,まずは「米沢ラーメン」で腹ごしらえをする.

 

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透き通ったあっさり醤油味のスープが特徴の米沢ラーメン.

最後まで飽きが来なくて美味しいし,この店の雰囲気が何よりも最高.

素朴な内装の店内は東北みがすごい.

 

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大峠に向けて,ゆるやかな登りが続く.

 

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山に行くと水に興味を示しがち笑

 

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キャンプギアを持っていないと登りは断然軽い!気持ちいい疲労感でピークの大峠(650m)に到着!  

この大峠トンネルは全長3940mのなかなかの大物だ.交通量もほとんどなかったので,涼しく気持ちいいライディングが楽しめた.

 

 

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峠の福島側は会津盆地の景色が開けてくる.
北東北の人にとって会津は本当に遠い.秋田に18年住んでいても一度も行ったことがないエリアだ.未知の領域に進んでいく感覚がワクワクする.

 

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喜多方の道の駅で,物珍しいご当地サイダーを見つけた.
ただの酒臭いサイダーだった笑笑

 

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喜多方市中心部.酒蔵が残るレトロな雰囲気

 

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市街地のすぐ東には標高2000m近い磐梯山があって,実際に見ると迫力がすごい.

そして田んぼにうつる自転車の影がいかにも「みちのくの夏の終わり」で最高にノスタルジック・・・

良い一枚が撮れた.

 

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夏が終わっていく・・・

 

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夏が終わっていく・・・

 

地図で見るとただの田舎道にしか見えなかったが,実際に行ってみると,夏の終わりの胸にじーんとくる光景が続いていた.

季節の変化を五感で感じられるから,自転車はやっぱり楽しい.

 

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さて,そろそろ夕飯の時間にしよう.今回はキャンプではないから昼も夜も外食というかなり贅沢な旅になった.目をつけていたのは会津坂下町の「坂下ドライブイン

 

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またここも雰囲気が最高にすばらしい.いかにも田舎の食堂といった感じで,東北人のココロにしっくりくるというかなんというか・・・ とにかく最高に落ち着く佇まい.

 

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お食事の方もいい意味で予想通り.実際は写真で見るより量があって,安い×うまい×ボリューム満点!右の小鉢に入っているのはなんと馬肉.ここ会津坂下町は馬肉が有名で,看板メニューの馬刺し定食以外を頼んでもしっかり馬肉がついてくる太っ腹なサービス.今回はかつ丼を頼んだけど絶対ほかのメニューも美味しいんだろうな.こんな店が家の近くに欲しい.

 

昼と夜外食してもあわせて1500円で済んだ.

 

 

 

4.ホテルにて

本日のお宿は「OYO旅館 花のホテル滝の湯 会津柳津

源泉かけ流しの大浴場と露天風呂までついてきて,素泊まり3600円という破格と言っていいくらいの価格設定!!

 

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人が全くいない夜の温泉街がちょっと怖い.


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アットホームな雰囲気の旅館.チェーン店のビジネスホテルとは違って,旅情がある.

 

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源泉かけ流しの大浴場!!!やっぱり東北は温泉のレベルが高すぎる.

例のウイルスの影響なのか,館内にはほかの宿泊者が一切見当たらない.お風呂も完全に貸し切り状態だった.

 

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屋上には露天風呂まであって感動した.しかしアブがすごいのでやむなく撤退・・・

 

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アメニティも充実.無料の洗濯機まであって至れり尽くせり.

 

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こんなところで語らうのもいいかもしれない.

 

ちょっと古さを感じるけど中はしっかり掃除されてる快適なホテルで,しっかり体力をチャージすることができた.キャンプもいいけどたまにはホテルもいい.

 

(番外編) 会津坂下町にて.

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5%で登坂不能なんて甘えすぎ!!!笑笑

【2021年10月】紅葉のR193冒険の旅day2

紅葉のR193冒険の旅,第2日です.

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1.予定総崩れの雨

 

あれだけ酷道R193を全線完走すると意気込んでいたのに,2日目の朝は非情にも雨の音で叩き起こされた.絶望.これだけの雨になると撤収作業も困難だ.幸い雨は9時にはやむらしいのでそれまでテント内でひたすら待機する.遅くとも朝8時には出発するという予定は大きく崩れ,ああなんという虚無タイムなのか・・・

 

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テント内をよく見ると端の方が浸水していて,もう踏んだり蹴ったり.気温は8℃,体を濡らすと危ない.

 

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朝メシ.

 

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午前8時半,急に雨がやみ,急速な天候回復の兆し.だがなぜなのか,急いで出発の準備をする気が全く起きない.今から急いで撤収しても出発は10時頃になり,寄り道せず淡々とR193を南下すれば100km先の恵比寿浜キャンプ場には17時には到着できる.しかしキャンプ場に着くことだけを目標にして紅葉期の絶景国道を淡々と走りたいわけがない!初めて見る景色の感動は一回目しか味わえない.来年の新緑か紅葉の時期にリベンジすべきだ.かといって予定を全て諦めて徳島駅まで戻って輪行するのは勿体ない.

このときは自分でも悲しくなるほど優柔不断だった.

あらゆる考えが渦を巻き,一向に作業がはかどらない.

 

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結局撤収完了したのは10時半.完走とかもう無理でした笑

 

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とりあえずキャンプ場すぐそばの「観月茶屋」ですだち鶏天そばをいただく.

すっげえうまい!!!

この辺りに詳しい店主さんとの会話もあり,食事を終えると一気に考えがまとまっていい感じの案が出てきた.

「特に楽しみにしていた『大釜の滝』まで行って引き返す.大釜の滝以降は来年の新緑の時期にリベンジする.」それでいいんじゃない??

 

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そうと決まれば(ここまでが長かった)行くぜ,大釜の滝!!!

2.絶景国道193

国道193号,息つく暇もないくらい絶景の連続でめちゃくちゃ楽しい道だった.

こんなに紅葉って美しくなるのか.片道10km(岳人の森~大釜の滝)でこんなに楽しませてくれる道は初めてだ.かなり趣向は違うけどビーナスラインとかそのレベルだと言ってもいいと思う笑

ツーリングマップルで見つけた時から面白そうな道だと思っていたし,四国山地のど真ん中を走るからかなり楽しみにしていたけど,それでも想像以上だった.

登山をせずに舗装された国道沿いから見られる景色だという点でもポイントが高すぎる.ではでは,そんな国道193号を写真中心で振り返っていこう.

 

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昨日は暗くなっていて気付かなかったが,キャンプ場付近でもかなり色づきが進んでいる.行く手には絶景の予感!

 

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景色がいいと疲労は一気に感じなくなる.標高980mの「土須峠」を貫く「雲早トンネル」に到着.

 

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トンネルを抜けると雰囲気がガラッと変わるのは割とよくあるけれど,こういうのは本当に初めて見た.

トンネルが景色を切り取る様子,色づき始めの木々,カラフルな標識・・・

全てが調和してる,絶対にここでしか見られない景色だと思う.

 

雲早トンネル以南はもう絶景のオンパレード!!

 

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緑,黄,赤のマーブル模様.紅葉ってここまで綺麗なのか...!!

 

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大自然と極上の道路を独り占め.

 

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「こういう道を走らせていただいてもいいのだろうか」

「こういう道を走らせていただいてもいいのだろうか」

「こういう道を走らせていただいてもいいのだろうか」

3.大釜の滝

楽しい時間はあっという間で,暫定ゴール地点の「大釜の滝」に到着.

これがまたとんでもない滝だったのだ・・・

 

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突如看板が出てくるから見逃さない.

 

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滝から落ちた水がくるっと弧を描いているのが最高に「えっち」ですよね・・・

 

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滝の後に素掘りのトンネルを出してくるR193の演出力よ.

この先にどんな景色があるか,気になって気になって仕方ないのだが

ここで引き返すことにする.再訪度100%.

 

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同じ道でも逆方向に走ると見える景色は大きく違ってくる.それもまた面白い.

 

雲早トンネルを過ぎた後はずっと下り坂なのであまり写真も撮らず淡々と走った.

 

 

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徳島市に入るころには日も傾き,これまたいい感じに.

 

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阿波踊り会館.ヤシの木が目立つ.

 

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予定より1日早く,徳島駅にてゴール!!あとは自転車を載せられる高速バスで神戸三宮まで,2時間のバスの旅.走行距離は161.09km,獲得標高2320m.思い通りにいかない旅だったけど、振り返ると本当に充実してた。あの国道193号の紅葉を見られたのは忘れられない思い出になった。キャンプ場もいいところだった。やっぱり四国は楽しい。今度は部活のメンバーも連れて、来年の新緑の時期に必ず全線走破をリベンジしたい。

 




【2021年10月】紅葉のR193冒険の旅day0,1

0.旅のきっかけ

 自転車の楽しみ方の一つに,「酷道険道を走る」というのがあると思います.酷道険道とは,狭かったりアップダウンが激しかったりして通行困難な国道・県道のこと(人それぞれ色々な解釈があります).車でも走りにくい道を自転車で走るのは最高に冒険だと思いませんか??笑

しかもその多くは山間部を通るため渓谷や滝など絶景に出会う可能性も高くなります.

そんなわけで紅葉シーズン真っ只中の10月29~31日に,R439(ヨサク)と並んで四国を代表する酷道,R193(イッキュウサン)を走ってきました.香川県高松市から徳島県海部郡海陽町に至るR193は,全長160kmのうち吉野川市~終点の100km近くが狭隘区間という酷道としてはなかなかのスペック.

 

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1.ジャンボフェリーと高松の夜

2限の授業が終わった後,13:30発のジャンボフェリーで高松へ向かう.

夕方か深夜の便しか乗ったことがなかったから,昼行便のジャンボフェリーは新鮮だった.天気は文句なしの快晴で,良い船旅になること間違いなし!

 

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海から眺める神戸の街は本当にきれい.

しばらく街を眺めていると今度は後ろから明石海峡大橋が迫ってくる.明るいから神戸の沿岸部がくっきり観察できてまったく飽きない.出航後30分もすると屋上の展望スペースにいたほとんどの人が船内に戻っていったが,自分は明石海峡大橋通過までずっと展望スペースに残っていた笑

 

明石海峡大橋を過ぎると変わらない海の景色が続き,さすがにそろそろ船内に戻った.

1時間くらいくつろいだら今度は夕焼けの時間.瀬戸内海の夕焼け,絶対に見逃すわけにはいかない!全然船内でくつろいでいられない笑

 

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午後4時半,小豆島坂手港に到着.

 

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瀬戸内海×夕陽,最高ですね・・・

「エモい」という言葉では片づけたくないけど,ちょっと語彙力が足りない()

 

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18:15,定刻通りに高松東港へ到着.バスで徳島に向かう時よりも,フェリーで上陸する方が何倍も「四国に来たぞ」感が強くて好き.時間に余裕があるので高松市内観光.

向かった先は・・・

 

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瓦町駅,せとしるべ,サンポート,高松駅,丸亀町.

高松はこの通り明るくて活気のある街で,ほかの地域へのアクセスもよく理想的な地方都市といった感じ.将来必ず住みたい街の一つ.

 

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そして夜ご飯は「しんぺいうどん」にてお約束の讃岐うどん

ここでいただいたのは店のオススメの生醤油うどん.うどんの刺身といわれる最も麵本来の味わいを楽しめる食べ方.醤油だけで本当においしいのかって疑ってたけどこれが本当にうまいのだ.セットのじゃこめしも天ぷらも美味しくて今まで行った5軒の中(今回の旅含めて)では断トツナンバーワン!

 

明日の朝ごはんと補給食の買い出しを済ませて快活クラブにて就寝.

 

2.阿讃山脈を越えて吉野川

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午前7時,出発!キリッと冷えた朝だった.本日の行程は85km.まあのんびり行きましょう.

 

 

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早速うどんチャージ住宅街に完全にとけこんだうどん屋さん.高松では朝6時くらいからやってるうどん屋も珍しくない.

出汁からほんのり魚介の風味がする.調べてみたら「伊吹いりこ」というのか.すごく好きな味だった!

 

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高松空港進入灯が見えてきたら,いよいよ本格的に山間部に入っていく.

香川は平地の多いイメージだが,高松市中心部から15kmも走れば一気に山間部.やっぱりいい街だ.

 

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塩江温泉のローカル地図を撮る.

 

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徳島県入り!阿讃山脈越えは標高300m程度のゆるやかな峠だった.

 

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行く手にはこれから越える山々.阿讃山脈のゆるやかな峠とは違って,徳島の峠は厳しいものが多い.今走っている吉野川流域だけが平坦で,それ以外の地域はほぼすべて山.徳島は本当に山深く,だからこそ神戸から何回も通いたくなるほど面白い.

 

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吉野川!橋の上から眺めるとその雄大さがよくわかる.河口から約35km(全長194km)とかなり下流なのに,川底がよく見えるくらいの透明度.冷静に考えるとすごいことだと思う.四国はどこに行っても清流の国.

 

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3.経の坂峠と土須峠

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ほたるん「ほたるの里」にて超ヘルシーなお昼ごはん.独特な極太そばがおいしい.ライド中は糖質とタンパク質に偏るからすごくありがたい.

 

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吉野川沿いから離れると,いよいよ経の坂峠に向けて酷道の様相を表してくる.

これから海陽町まで100km近くこんな感じの道が続くらしい.

 

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こんな山奥でも予想以上にポイ捨てが多くてちょっとがっかりしてしまった.

 

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経の坂峠(760m)!

両脇がコンクリートでかためられていて特に展望はなく地味な峠ではあった.

 

f:id:mamebike14:20211211184955j:plainでもなぜかソファーが置いてあるのがツボだったww

 

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こういう林道,いつか走ってみたい.

 

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経の坂峠から500m(垂直距離)下ると,先日の四国横断旅の1日目↓にも出てきたこの分かれ道に到着した.前回は左へ直進したが今回は右から降りてきた.なんだか感慨深い.

mamebike14.hatenablog.com

 

 

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四国の山奥の集落.

 

経の坂峠から500m下った後は,ここからキャンプ場まで600m上らないといけない.稼いだ標高を無駄遣いしていくスタイル.経の坂峠を越えた時点で,いよいよ足に疲れが出始めてきた.キャンプ装備の20kg近い自転車だというのに,我ながらハードなコースを組んでしまった笑(というよりこれ以外によさげな道がなかった.)

 

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路肩に突如現れる.しっかり名前までついている.

 

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色づき始め??もしかして紅葉にはちょっと早すぎたか.今年の紅葉は夏の長雨のせいで色づきが悪いと聞いたこともある.

 

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正直かなりしんどくなってきた.特に筋肉疲労がピークに達してきている.あたりも暗くなってきてココロもしんどい.毎回キャンプ場につくのはチェックイン時刻ギリギリどころか少しオーバーしている.行動に余裕が持てない性格・・・

 

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やっと岳人の森キャンプ場についた!!!土須峠のほぼ頂上で,標高820m

この人気の全くない山奥で管理棟の明かりが見えた時の安心感!ササっと受付を済ませて設営.キャンプサイトはここからえげつない激坂を押して歩いた先にあった.

 

4.岳人の森キャンプ場にて

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ここを...キャンプ地と...する... 正直,疲労困憊だった.特に太ももの裏側の筋肉疲労がやばい.85kmに対して1600mの獲得標高はここまでしんどいのか.防寒着の装備が増えたせいもあるかもしれない.急いでご飯の準備をしてシャワー室へ向かう.

 

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シャンプー,ボディソープ付きの温水シャワーが無料!!!

こんな山奥でこのサービスは本当にありがたい!人権が一気に回復した.

 

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帰り道,面白いものを発見.天然水組み放題!!!

 

1500円の利用料で,温水シャワーとドリンクバー(天然水)までついてくる.このロケーションを考えるとお得すぎませんか??

 

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この日はほかのキャンパーさんも多く,いい雰囲気のキャンプ場だった.

 

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遠くにはうっすら徳島市の夜景が見えていた.遠く感じるが,直線距離ではここから30kmくらい.

 

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恒例の焼き肉×ビールで優勝!!

ガスでお米を炊き,焼き肉ができるから総計6kgのキャンプギアを積む価値は大いにあると断言できる!

 

思いのほかきつい行程になったが,1日目は言ってしまえばただのアプローチ.

明日からが本番.明日こそが酷道193号の真髄を味わえる.午前中の天気が少し怪しいが,明日に備えて21時半には寝た.

 

 

【2021年7月】四国横断キャンプツーリング【徳島~足摺岬】day3

こんにちはENDOです.約2か月ぶりの投稿となってしまいました.

 

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四国横断キャンプツーリング,第3日です.

高知県長岡郡本山町~高知県高岡郡梼原町

本日の見どころは日本一の水質を誇る「仁淀川」!

実は以前3月にも仁淀川を訪れたことがあるのですが,仁淀ブルーは夏の景色と合わさると何倍にも美しくなります.仁淀ブルーは夏が断然おススメです.

一日中完璧な晴天に恵まれ,四国横断旅のクライマックス的な一日になりました.

 

 

 

 

1.夏の朝の里山を行く

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5時20分,起床.狙っていた通り早起きができた.

夏真っ盛りとはいえ,内陸部にあるためか夜と朝は結構涼しくて快適だった.

 

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7時10分,出発!

キャンプ場で出たゴミや洗濯物をキャリアにくくりつけて走る旅人スタイル!笑

 

 

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キャンプ場を出てから50kmは,ずっとこんな感じでR439の中でも快適に走れる区間が続く.今のうちに距離を稼いでおきたい.横にきれいな川が流れる,夏の里山の雰囲気が大変良い.

 

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いの町に入るまでゆるやかな上り坂だが,全く苦にならない.

 

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こういうローカルな地図を見るのが好き.ツーリングマップルには載っていないような細かい情報が書かれてる.

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道の駅「633美(むささび)の里」国道193号と439号が合流する地点ということで193+439=633らしい.手作りのお弁当コーナーが充実してて面白かった.ゆずとかつおでご当地セットを楽しむ!

 

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四国ではこのくらいの透明度がそこら中で見られるから本当にすごい.

 

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大峠トンネル.トンネルを抜けるといよいよ仁淀川町.旧道も気になるが,時間的制約から今回はトンネルを突っ切る.

 

2.奇跡の清流仁淀川

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仁淀ブルーは,あまりに突然に.

橋から何気なく下を見下ろした瞬間,この景色.しばらく橋の上から動けなかった.

山と空と済んだ川と,そこで遊ぶ人々.

そうだ,こういう日本の夏の原風景的な(のんのんびより的な)ものを求めて四国に来たんだ!

この旅が天気に恵まれて,四国に来れて,高知に来れて,本当によかった.

というか日本に生まれてよかった・・・!

 

しばらくこの景色を楽しんだ後は「池川茶園工房Cafe」へ.楽しいことがどんどん連鎖する.

 

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すっごい上品.仁淀川のそばで食べるスイーツやばい.(語彙力)

 

仁淀ブルーで視覚は大満足,池川茶園で味覚も大満足,そろそろ走り出そうとするけれどさらなる仁淀ブルーが足を引き留める!!

 

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仁淀川の透明度はもちろん,幾何学的に美しい川と中州と,色とりどりのテントと,川遊びをする人々.後ろの斜面に立つ民家もまたいい.この調和がなんというかもう最高に芸術的.すべて含めて奇跡の清流,仁淀川

 

後で調べてみたらどうやらこのスポット,「宮崎の河原」という無料キャンプ場らしい.昨日の帰全山公園キャンプ場もよかったけどここでキャンプしてみたかったな・・・!次回また来よう!

 

仁淀川町役場を通り過ぎ,次は中津渓谷へ.仁淀ブルーが特に綺麗にみられる渓谷と聞いて楽しみにしていたが,4連休の真っ只中で人が多すぎた.

仁淀ブルーは先ほど満喫したし,明日は四万十川もあるから今回はパス.

中津渓谷のほかにも安居渓谷,にこ淵もまだ見ていない.仁淀川エリアは一度では回り切れない.次回に楽しみを残しておく.

 

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中津渓谷のほんの入り口だけ写真におさめておいた.

 

 

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少し進むと景色は一変しダム湖と橋のダイナミックな光景に.これも一応仁淀川なのか.信じられない.

 

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あの赤い橋がきれいだったから渡ってみた。

 

橋の上でちょっと一休みしつつ、たまたま地図を開いてみると

 

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コースアウト!!!地図で見ればすべて道なりに見える,よくある錯覚を起こした.

今気づいて本当に良かった.

このまま直進してたら松山に行っていた!!(それはそれでよく...ないです)

片道5km,往復10kmのロスタイムを背負うことになってしまった.

 

3.矢筈峠越え

 

この後は見ノ越京柱峠に続くR439第3の峠「矢筈峠」に向けて急坂と隘路が続く.

 

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synapseには険しい道が似合う.

 

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あの白い岩ってもしかして四国カルスト!?

 

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矢筈峠(750m)に到着.矢筈峠の頂上で,気になるスポットを発見.

なんと「四万十川源流点」!

どうやら8km350m↑進んで,さらに登山した先にあるようだ.

四万十川源流は湧き水のようになっていて飲めるらしい.すごく興味をひかれるが,現在時刻は15:22,さすがに時間が足りない.

この広大な四国山地は一度横断したくらいじゃ全て回りきれるわけない.

石鎚山四国カルストにも行きたいしまた来る機会は絶対ある.気長に考えよう.

 

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峠を越えても,まだまだ川はきれいだった.

 

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ここ津野町は,四万十川,さらには四国カルストの入り口になる魅力的なエリアだ.

 

4.キャンプ場にて

少しのぼって,本日のお宿「太郎川公園キャンプ場」に到着!
芝生のフリーサイトで,1人1張料金550円.温泉隣接.3km先にスーパーあり.当日12時の予約でも受け付けてくれた.これ以上ないってほどのスペックの神キャンプ場だ.

 

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テントを設営したら,お楽しみタイム.軽くなった自転車で買い出しと温泉に向かう.

 

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梼原町中心部には伝統的な街並みが残る.

 

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地域密着型スーパーでご当地食材きた!宿代も550円に抑えられたことだし,今夜も焼肉で奮発だ!お店じゃ高くてなかなか食べられないような食材もリーズナブルに楽しめるのもキャンプの魅力.

 

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キャンプ場隣接の温泉施設「雲の上の温泉」は隈研吾氏の設計による特徴的なデザイン.この旅は意外な発見が尽きない.

 

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キャンプ場ではバイクツーリング中のキャンパーさんと交流もあり,

寝る瞬間までめちゃくちゃ楽しい一日だった.

明日は四万十川でどんな景色がみられるのだろうか.

 

 

 

【2021年7月】 四国横断キャンプツーリング【徳島→足摺岬】day2

四国横断キャンプツーリング、2日目です!

悪天候とメカトラで幸先が悪いスタートでしたが、天気もすぐに回復し、数々の絶景に出会い、キャンプ場の夜も楽しく最高の

旅路でした。剣山の近くの中尾山高原キャンプ場から、高知県本山町の帰全山公園キャンプ場まで、ひたすら山の中をゆく1日になりました。

 

1.強風と雨とメカトラに悩まされる

夜中1時半、テント内の異変で起こされる。

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寝ぼけた頭でも状況はすぐに理解できた。

強風でテントが押しつぶされかけている。...ペグを打たなかったから。

 

中に人が入っているからテントごと飛ばされることなんてないのでは?と甘く見てペグを持ち歩いていなかった。もちろんテントが飛ばされることはないのだが、テント内はご覧の通り。テントの4隅は風で動き、風に押された外壁で居住スペースが圧迫され、睡眠どころではない!笑笑

 

仕方がないのでここで暴挙に出る!

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(翌朝撮影) 自転車と結ぶことで揺れの軽減を図る!!

夜中1時半に作業してから記憶がないので、なんとか眠れたのだろう笑

 

夜中の強風トラブルを乗り越えても、翌朝もうまくいかないことが起きる。

 

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しとしとと降る雨。天気は四国全域で晴れ予報だし雨雲レーダーには雨雲一つうつっていないのに!標高のせいなのか。

とにかく雨の中での撤収作業は辛すぎる。

 

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カレーめんよりカレーめし派。

 

 

テントの撤収を終え走りだそうとすると、何やら嫌な音が聞こえる・・・

 

昨晩テントを自転車で固定したとき、地面についたブレーキディスクが変形してしまったようだ・・・

多少走りが重くなりそうだが、幸い走行不能になるほどではなさそう。

 

雨といいディスクブレーキといい幸先の悪い滑り出しだ。

昨日あれだけ絶景を楽しんだからこんなこともあるよね笑

 

 

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雨で撤収がやや手間取り、出発は8:30

このころには雨も弱くなってきた。

気を取り直していこう!出発!!!

 

2.中尾山高原キャンプ場~落合集落展望所

day2はいきなり峠越えからスタート!

剣山への登山口にもなっている見ノ越(1410m)を目指していく。

 

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一路剣山へ。看板がすごくテンション上げてくれる。

 

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深い谷を見下ろしながら、断崖絶壁を進む。

山深い四国の中でも、剣山周辺は本当に山が深い。

 

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勾配は6%くらいで登りやすく、親切な看板が助かる。

 

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見ノ越トンネルついた!これで本日1つ目の峠クリアー!!

 

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見ノ越のお食事処で小休止。みたらし団子がうまい!

峠の頂上で団子を食べながらツーリングマップルで今後の見所等を確認するなんてぜいたくな時間だ!

 

峠を越えると雨は止み、ここから25kmはずっと下り基調。

特に寄り道せず淡々と走る。

 

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奥祖谷かずら橋。

すごく興味が引かれるけれど、今は距離を稼ぐことを優先してガマン。

祖谷のかずら橋と合わせてまた今度再訪したい。

 

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この案山子怖すぎるって!!!!!

(この後もR439沿いには反則級に怖い案山子が結構現れる笑)

 

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砂防ダム(?)のスケールが半端じゃない。

 

本日第二の峠「京柱峠(1120m)」にアタックする前にちょっとだけ気になるスポットへ寄り道をする。R439から脇道に入って約100mアップ、目指すは「落合集落展望所」

落合集落は、東祖谷のほぼ中央、祖谷川と落合川の合流点より山の斜面にそって広がる集落である。集落の起源は明らかになっていないが、平家の落人伝説や開拓伝承などが祖谷地方には残っている。集落内の高低差は約390mにも及び急傾斜地に集落を形成している。

観光地・体験│大歩危祖谷ナビ<三好市公式観光サイト>

 

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おおおおおお・・・!!!
集落の下から上まで高低差は390m。まさに天空の集落。

初めて見るタイプの景色に感動...!!

これほどの山奥の険しい斜面でも生活が営まれる四国山地は本当に面白い。

 

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ガチで怖い案山子part2

 

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相変わらず川はどこまでも澄み渡っていて。

 

3.落合集落~京柱峠

東祖谷の集落を抜けると、京柱峠に向けて本格的なヒルクライムが再スタート。

 

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ちょうど1車線になり斜度が上がってきたところで謎の門が現れる。

この門をくぐったら本番!

難所と聞いていた京柱峠だが、平均斜度はおよそ6%、最高でも10%は超えないくらいで

道幅の狭さを除けば登りやすい峠だった。頂上に着くまであまり展望は開けない。

 

途中、R439の道路改良工事のおじさんに話しかけられ、ちょうど昼休み中ということもあって事務所の中で1時間近く談笑するという面白イベントも発生笑笑

四国のあれこれについて色々教えていただいた。「祖谷のかずら橋が観光地化されすぎている」という話が興味深かった。

 

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斜度ゆるめだからといって油断していると突然グラベル

日本三大酷道は決して舐めてはいけない。

 

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離合不可能。

 

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滝的な何か。

 

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朝からほぼ糖質しか取っていないのでタンパク質不足を感じ、昨日徳島市内で買ったつぶ貝の缶を開けるw タンパク質12g。今回の旅で山の中でタンパク質が貴重だということを実感した。1日くらいなくても大丈夫だと思うけど、旅で走りながらトレーニングになったら一石二鳥だなんて考えてしまう。

 

時折現れるグラベルや苔で滑らないように注意しながら登り進めていくと・・・

 

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14時50分、京柱峠(1123m)着いた!!!高知県さんこんにちは~!

これで昨日と合わせて獲得標高は約3000m。

 

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自転車なしver.

木の看板がユニークで、旅情あふれる。

 

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ここは四国山地のど真ん中。見渡す限り山&山!

写真中央付近の山崩れの跡(?)がちょっと気になる。

4.京柱峠~帰全山公園キャンプ場

京柱峠を越えたら本日の寝床「帰全山公園キャンプ場」までは下り20km・平坦20kmの楽な道のり。

一車線の下りを慎重にこなし、人里に降りていく。

ある程度下りきるとちょっと大きめのスーパーも土讃線の線路もあり、久しぶりに見た文明にほっとした。

 

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久しぶりのスーパー(こんどうストア)にテンション上がり、思わず買い込んでイートインスペースへ直行。2つの峠を越えて高知に来た達成感と幸福感があふれ出る。高知ならではの生鰹節スティックも売ってて面白い!(今後高知県内ではどこの店にも置いてて全く珍しいものではないらしい。)

 

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左手に吉野川を眺めながら、今までの道とは比べ物にならないくらいの快走路を行く。

今日泊まる「帰全山公園キャンプ場」はこの吉野川沿いの最高のロケーションにあるらしい。

来るときバスから眺めた河口付近の吉野川の幅は1km以上もあったのにここではわずか30mほど。同じ吉野川だとはにわかに信じがたい。

 

こんなことを考えながらキャンプ場を探しながらしばらく走っていると...

あれだ!!テントが見える!!

 

 

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間違いない。河川敷のフリーダムなキャンプ場!笑

川のそばの最高の立地で近くにコンビニ・スーパーもあって予約不要で何といっても無料

もうそれだけでも十分にすごすぎるのに・・・

 

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モンベルアウトドアヴィレッジ本山が隣接している!?!?

ここでアウトドアギアを買い足すこともできるし高知の特産品も手に入るし

入浴もできる!!なんだこの究極のアウトドアフィールドは!!!

 

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忘れたペグを買うついでにまずは1本。

 

5.キャンプ場にて

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高まる気持ちを抑えて落ち着いて設営。

設営済ませ荷物を降ろした後は・・・

お待ちかねの食材買い出し&入浴タイム!!!

 

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地元スーパーで幻の和牛土佐あかうしを格安でゲットし・・・

 

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mont-bellの入浴施設「れいほくの湯」でさっぱりして体をいたわり・・・

 

 

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焼肉とビール!!!大好きな四国に乾杯!

1日中走り回った後にキャンプ場で食べる焼き肉(とビール)ほどおいしいものなんて絶対ほかにはない!!(断言)

もうすべてがカンペキで、あまりにも楽しすぎて、頭がおかしくなってしまいそう。

今朝の雨やトラブルのことなんて遠い昔のことのようだ。

四国、サイコー!!!!!

 

明日の見どころは仁淀ブルーと池川茶園のスイーツだ!!!

もし余裕があったら四万十川の源流点なんかも見てみたい。

明後日足摺岬に到着するためには走りも妥協しちゃいけない。

この興奮を何とか落ち着かせて、10時には就寝。明日は5時半に起きて7時には出発だ。

温泉と肉とビールと、明日の仁淀ブルーを妄想して頭がおかしくなったday2の夜だった。

 

↑テンションの高いツイート

 

 

↓当時のday2まとめツイート的な